2022年8月30日火曜日

行きつけのお店

はじめての飲食店に入るのがニガテです。

はい、これはいい年してなかなか治らない。ラーメン屋さん、中華料理店、とんかつ屋さん、定食屋さん、焼き肉店。。。。

お店に入るや否や、頑固な店主がジロリと睨み、「へいらっしゃい・・・。お客さん、、、初めてかい?」なんて言われ、不愛想に水をどん!とテーブルへ置かれ。。。なんて絵を想像してしまう。いつの時代だろうと思う、何のトラウマか・笑

したがって“行きつけの店”というものにモーレツなあこがれがある。「いらっしゃい、毎度!!いつものでいいかい!?」なんて笑顔で言われてみたい。言われたら言われたで恥ずかしいけど。他のものが食べたいときには困るよね。

そんな“初めてのお店に入りにくい症”の私が先日近所をぶらぶら歩いていたところ、路上に置かれた木で出来ているおしゃれ逆V字型のメニュー表が佇んでいるお店の前に通りかかった。
横目でチラリと見てみると「シフォンケーキ屋」さんとのこと。。。間口はそれこそ狭々で、人ひとりが入れる程度の小さいお店。でもそれがなおさらに興味をひいてしまい、“初めてのお店に入りにくい症”が発症する前に、そう色々なことを気にしだす前に勇気を出して飛び込んでみた。

お店に入ってすぐ目の前にかわいい小さな3段くらいのガラスのショーケース。右横には小さなお菓子類(よく見る余裕はない)、左横のガラス窓の奥のスペースには、シフォンケーキの素となる材料を一心にコネコネしている女性店員さん。そして改めて正面には接客をする女性店員さんが「いらしゃいませ」とやさしく声をかけてくださった。でも店員さんと目が合う前にソッコーで注文するものを決める(考えている間が恥ずかしいのだ)。

「こ、この、シ、シフォンケーキサンドを4コ、く、ください」とドキドキで発注。そしてこともあろうか、お店の女性に「こ、このお店はい、いつ出来たんですか?」と地元感を出した質問をしてみる(わざとらしい)。
『はい!5月末にオープンしたんですヨ!!』と教えてくださった。実は答えなんかはどうでもよくて、お店の人とコミュニケーションが取りたかったのだ。というわけでとにもかくにも、初めてのお店に一人で勇気を出して入って買い物をしたのだ、特にシフォンケーキ屋さんというのがいい。うむ!

それに味をしめた僕はまたその2週間後にブラブラとそのお店に寄ってみる。2度目だからもう大丈夫。こうして僕の中ではこのシフォンケーキ屋さんが行きつけのお店のひとつとなったのである。

次回はもうひとつ気になっている近所に出来たハンバーガー店「喰快(くうかい)」さんだ。毎回お店の前を通るものの、勇気を出せずに入れない。いい年してちゃんとしようと思う今日この頃です。