23才で損害保険代理店事業に飛び込み、ここまで本当に様々なことがありながら、60才を過ぎてもまだ何とか業界にしがみつくことが出来ています。
かつて護送船団方式なんて言われた損害保険業界もすっかり自由化が板につき、かつて40年ほど前に東京海上の研修センターで共に過ごしたイカレた方々からすればきっと隔世の感どころか恐らく浦島太郎みたいな気分になること必至でしょう。
当時そのイカレた方々はそもそも他業界から転職してきて、一獲千金を夢見たかどうか、悪いことばかりしていたので、途中で不法行為がバレてクビになったり(保険料を使い込んだり、契約欲しさに顧客へキックバックしたり)、またはそもそも損害保険業界の地味すぎる業務内容に飽きて辞めていく方々もほとんどで。当時30才台~40才台の方が大半だった為、多くの方々は現役を引退されているか、亡くなってしまったとかいうウワサもちらほら耳にします。
幸い僕はこうした地味な仕事が性にあっているのかどうか、ストレスの溜まることは山ほどあるけれど、このお仕事を続けることが出来ています。
友人K君に言わせるなら、「これだけ長く続けられているということは、きっとその仕事が合っているという証拠だよ」と指摘してくれたこともあります。
しかし2026年1月のある日のこと、損害保険会社の面々ではなく、生命保険会社・アフラックの担当社員さんが新任ご挨拶という名目で我が事務所にやってきました。(それなりのベテラン感を醸し出されていました)
細かいシチュエーションは端折るけれど、単刀直入、「仲山さんは昨年、ずいぶんと体調を崩されたとのこと。このままアフラックの代理店業務を続けられたとしても、今の挙績を維持するのがやっとで、大きく右肩上がりに伸ばすことは難しいのではないでしょうか。
何なら私の担当する全国的な規模の代理店さんにご契約を引き継がれるという選択肢もあると思いますが。いかがですか?」
随分はっきり言うな~、と思ったけれどその位はっきり言ってくれた方が心地よい。
返す刀でそれはアフラックさんの代理店委託契約を解約することを目的とした最後通告という理解でよろしいか?と聞いてみる。
「いやいや、そんなことはありません。でも今後の成績や今期行われる可能性の高い監査等々の結果によって、アフラックから代理店委託契約の解除通知を受けられるよりも、ご自身で身を引かれた方がメリット(※)はあると思います」と、特に(※)の部分は生々しいことを仰られ、要はこの程度の成績でアフラックの代理店を名乗るなどおこがましいということをはっきりと宣告されたのでした。
ふむ、やはり最後通告みたいなもんじゃんと、普段の僕なら内心カチンときているところなのだけれど、今回はそれをはねのけるほどのガッツや未練がなかった。
それどころか実は渡りに船とさえ感じてしまったのです。
それはなぜか。
下世話なことを言えば保険の仕事って結局は「ご契約をいただいてナンボ」なのです。
もちろん僕はお客様の環境や経済状態などを鑑み、最善の提案をしたいと思うし、その提案の背景にある意味や哲学をよくご理解・ご納得いただいた上でご契約を結ばせていただいています(そのつもりです)。
とはいえ、そんなきれい事だけではなく、結局は結果(ご契約)が伴わなければ保険会社からの評価は受けられず(代理店手数料をいただけない)、このお仕事を続けることが出来なくなるのです(今のお客様をお守りするだけでいいなら、是非続けたいところなのですが)。
そんな営業成績に常にがんじがらめの日々を40年近くも続けてきたわけで、60才を過ぎた今、ストレス含め体調を崩し、半年余り入退院を繰り返したことですっかり疲れ果ててしまったというのも一つの理由です。
こんな気持ちを初対面の保険会社社員さんに悟られたくはなかったのです。
そして僕は言う。わかりました、ネガティブなことだけれど、前向きに検討してみましょう。とその日は別れました。
そして数週間が経過した後、かつてご縁のあったアフラックの大御所の専業代理店で、今も昔も仲良くさせていただいたスタッフの方に本件をご相談。
当社の取り扱い契約を引き継ぎ、安心してお客様をお任せ出来ると判断させていただいたのでした。(詳細はこれから詰めるので、2/9現在、アフラックがこの判断や方法を承認するかはまだわかりません)
こうして20年程前に再独立し、損害保険と生命保険の代理店事業をスタートさせたこの体制を少しずつコンパクトにし始めました。
第1弾として三井住友海上の代理店委託契約を2026年末をもって終了します(これは当社のスタッフさんが引退をすることに起因しています)。
そして第2弾がアフラックの代理店委託契約の終了(予定)。
第3弾はまだナイショです・笑(というか決めてない)
幸いこの保険代理店事業とは別に、友人Kのおかげで各所の医療機関さんで医療事務業務も請け負わせていただいています為、費用を切り詰めながらにはなるけれど、役員やスタッフさんにお給与をお支払いすることができ、かつ目配せも効く、身の丈にあったコンパクトな経営体制に落ち着かせることは(取り合えずは)出来そうです。
そう数々の野望(目標)を胸に秘めここまでやってきて、しかし何者にもなれないまま、そろそろ僕のこの冒険も終わりのときを迎えようとしています。
またこの会社を次の代へ渡す準備も出来ているけれど、そのときは彼らが取り組みやすいように整えておこうという思いでいます。
冒険の終わり。その終わりの始まりがスタートしたところです。














