2021年5月10日月曜日

初心にかえる

西新宿プライムスクエア、旧・西新宿木村屋ビル。

先日の土曜日、お仕事途中あまりに暑くて立ち寄った次第。エントランスの椅子でものの10分ほどですが休ませていただきました(勝手に)。
そう、こちらのビルは私が29才~42才までのおよそ12年余りにわたりお世話になった会社さんや関係者さんがテナントとして入居しているビルなのです。少しだけ懐かしむ気持ちもありつつ、とはいえ、土曜日だからどなたもいないと思いましたし、また偶然どなたかとお会いしたところで何をお話することもないとは思いましたが。

一方で起業してから早15年近くが経ち、業界歴でいえば間もなく35年近くになるわけです。

生命保険と違い、損害保険は基本的に1年更新が殆どなので、毎年お客様と更新のお手続きをいただきつつ、かつ新たなお客様とのご縁を探し、そして新たなご契約をいただけるよう日々努力するわけです。

*ある方に言わせると「損保営業はオセロみたいなもので、狭い盤上(マーケット)で白と黒のコマ(契約)をお互いひっくり返し合うだけ(取り合い)のつまらない商売だ」と罵られたこともありますが、つまらないとは決して思っていません。

しかし確かに既存のご契約という意味では毎年取り合いになっていることは否定しません。

基本的に当社はおかげさまにて、ご契約を奪われるというケースが滅多にないものですから、お客様には本当に感謝しかありません。

しかしそれでも1年に数回、ご契約を失うこともまた事実。

普段、先のオセロでいえば白のコマを黒にひっくり返されることが少ない当社としましては、なにげ精神的なダメージが大きくかなりクヨクヨしてしまう。クヨクヨするだけならまだ可愛いものですが、思い余って「あー!もー!!!!」って悔しくて一人事務所で大暴れなんてこともなくはない。

金額の問題ではなく(問題もあるか)、ご契約を失ってしまった事実が痛恨の極みなのです。

そんなこんなでしばらく落ち込んだり大暴れした後、ふと毎年当社を変わらずご支援くださるお客様のことを思い出す。そんな失ったお客様と比すれば、当社のことを気に入ってずっーーーとおつきあいくださるお客様のその存在をじわじわと感じはじめる。するとうっすら目に涙を浮かべつつ『・・・・なんてアリガタイのだ!!!』と声を大にして申し上げたい気持ちがあふれ出すのです。

ついつい忙しくなってしまうと、そんな感謝の気持ちを忘れがちになってしまいますが、失ったお客様をみて、変わらずにおつきあい下さるお客様・皆様に心よりの親愛と感謝と、初心を忘れず謙虚にしなければと襟を正す次第です。

失ったご契約はとても残念ですが、でもこうして初心に帰らせてくれたこと、一歩立ち止まらせてもらえたことには感謝の思いです。

まだまだだ!がんばれ!