家族はもちろんですが、一部の親しいお客様や友人、仕事関係の皆さんには現在僕の健康状態(疾患)についてお話しをしています。
そう、色々な活動が制限されることから、事前にお話をしておかないと迷惑をかけてしまうから。そういう意味において開示しているわけです。
また今後僕の生活スタイルも激変することになると思われるため。
正直変わってしまうであろう自分との心の折り合いをつけるには時間が必要で、今も葛藤をしている(まだまだ受け入れられるかは自信はないけれど、命あっての物種だと言い聞かせている。。)。
そんな中、現在活動を休止している音楽活動(自身の所属するバンドやサポート活動すべて)も今後復帰出来るとは到底考えられず、先日、自暴自棄というわけではないけど、手元の音楽機材をあらかた売却してしまった。
でもまた元気になって音楽活動に戻れる日がきたら改めて購入すればよい、とも思ったわけです。
するとどうだろう、もう楽器を演奏出来なくなってしまったと感じたその瞬間、モーレツな楽器演奏欲が噴き出し、売却せずに残しておいたギター片手に猛練習を始めてしまったのです(普段サボってばかりなのに、メトロノームでリズムを刻みながらひたすら反復)。
いやいや、やはり仮にバンド活動やサポート活動に戻ることは出来なくとも、一人で楽器を演奏することは可能だし、 やはりエレキギターの生音ではなく、アンプで爆音を出したいよね(ご近所迷惑・笑)、ということで楽器機材をあらかた売却してしまって1週間も経たないうちに、アンプを買ってしまった・・・(RolandさんのBlues Cubeというシリーズです)。
よく失って初めてその存在の価値や大切さを知るとはいうけれど、音楽が僕にとってこんなにも身近で大切なものとは思わなかった。
現在、加療している大学病院でもある日問診票の片隅に「生きがいは何ですか?」といった項目があり、そこに迷わず『音楽活動』と記入した。ヒアリングいただいた看護師さんからもリップサービス込みで「へえー、音楽されるんですか?いいですね!なんの楽器を演奏されるんですか!!」なんて質問をされ、気恥ずかしさとともに回答する、、、還暦を迎えた60歳の僕が「読書や映画鑑賞やゴルフやジョギング」ではなく、『音楽活動』と書けることに少し誇らしさを感じたし、その活動を許してくれる奥さまや、一緒に音楽活動してくれる仲間たちに本当に感謝している。
これから主治医さん曰く大手術(1日がかりらしい)が待っているので、そこから先の障害を背負って生きるであろう僕にバンド活動等へ復帰出来る様子はまったく想像できないけれど、でも音楽演奏が寄り添ってくれることを忘れずにいたいと思った。