さてさて前回のヘビーな手術と、それに伴うオストメイトとしての日々から約3ヶ月、待ちに待っていた「ストーマ閉鎖手術」の日がやってきました。
そんなストーマ閉鎖術でありますが、事前勉強はしていたもののドクターからの諸注意を受ける中で特にビックリしてしまったのが「人工肛門が出ていたところ、おなかの穴は塞がない」というもの。
最初は「えっ?」と聞き返してしまいました。
もちろんオストメイトとしての日々は人生勉強としてこれまで経験したことのない貴重で大切なものであったし、これからオストメイトとしての人生を送られる方々に寄り添えるようなそんな人間になりたいと思っています。
そんなストーマ=人口肛門、こちらを閉鎖するための手術を行う日がやってきました。
具体的には右のおなかに出していた小腸を改めておなかの中に戻すという手術です(ざっくり過ぎだけど、全部説明するのは骨が折れるのでお許しください)。
そんなストーマ閉鎖術でありますが、事前勉強はしていたもののドクターからの諸注意を受ける中で特にビックリしてしまったのが「人工肛門が出ていたところ、おなかの穴は塞がない」というもの。
最初は「えっ?」と聞き返してしまいました。
ドクター曰わく「人の体とは不思議なもので、穴が開いたところから肉芽が生えてきて、そのうち塞がるんですよ~」と仰る。そんなものなんだと思いつつも、万一そこから内臓がズル~リと飛び出たらどうするの?と内心ビクついておりました。
そして手術当日(12月20日・土)を迎えます。
前回同様、朝一番の9時、お約束の水色の手術着に着替え、介助の方とともに手術室へ連れていかれます。
前回同様、朝一番の9時、お約束の水色の手術着に着替え、介助の方とともに手術室へ連れていかれます。
簡単な問診を済ませ、手術台へ(ふむふむこの光景は知っているぞ)。背中へ麻酔の針をゴリゴリ入れられるかと身構えていたところ、いきなりマスクを口元へ与えられ、目がうろんとしてきた。今回の麻酔はこの口元マスクからのみなのだな。と思うや否や、意識が戻ったときには、「仲山さ~ん、手術終わったよ~。」と肩をトントンされる。何度もトントンされる。
何とか答えたいと思うものの、口が動かない。
2~3分ほど経ったころ、ようやく『あ・り・が・とう、、、、ござ~いまし~た』と回答に成功する。
何とか答えたいと思うものの、口が動かない。
2~3分ほど経ったころ、ようやく『あ・り・が・とう、、、、ござ~いまし~た』と回答に成功する。
手術部位はもちろん見られる状態ではないが、3ヵ月間お世話になった「ストーマ・人工肛門」がなくなったことを意味するのです。そしてこのまま順調にいけば、従来通り食べ物は口・食道、胃、小腸、大腸を経て肛門から便となって排出されるはずなのです。
手術時間はおよそ3時間弱、前回の12時間にも及ぶ大手術と比べれば負担は少なく、今回もまた医師や看護師の皆さんに感謝しかありません。
リカバリー室での小1時間を経て、病室へ戻る。今回はストレッチャーの上で酔わないよう、意識をしっかり保ち過ごす。
そしてようやく病室へ戻り、ベッド上で体の状況をなにげに確認。
・点滴の管はアリ
・心電計などのうじゃうじゃはアリ
・おしっこの管はアリ
・背中の管はナシ
・排液管理のためのおなかのドレーンはなし
・ストーマパウチももちろんナシ!
前回の手術後と比べれば圧倒的な身軽さで手術は終了となったのです。
冒頭述べました待ちに待ったストーマ閉鎖術。
3か月のストーマとの共同生活は終わりを告げました。
あのおなかに生えた梅干し状の人工肛門。僕の意志とは無関係に胃で消化した食べ物をどろどろの状態のまま昼夜問わずせっせと排出。憂鬱なパウチ交換の日々。などなど。。。。
僕の体を守るために造設された機関の一つ・人工肛門さん。
さようなら、本当にありがとうございました。
さようなら、本当にありがとうございました。
つづく
