2025年10月27日月曜日

回腸ストーマについて

10月に入ってブログの更新頻度が高い。
そう吐き出したいことが多すぎて、しかし人に聞かせるにはうんざりされると思うので、こうして一人語ることで満足しています(こうしたことを毎日聞かされるウチの奥さんはさぞや負担であろう。ごめんね)。

というわけで、本題「回腸ストーマ」について。

いわゆる“一時的な人工肛門”のことであり、永久的な人工肛門とは異なる。これは小腸の一部をおなかの表面に引っ張り出し、大腸に行くはずの便を強制的に小腸の時点で排出させ、そして一定期間(この定義がまた難しい)を経たら引っ張り出していた小腸を元通りおなかの中に戻し、治療を施した大腸~肛門という経路で便を排出させることを将来的な目標とした機能のことです。

したがって食事は胃で消化され、小腸で栄養分を吸収、その後大腸で水分を吸収するはずなのだが、その大腸を通らず、その前段階の小腸終わりで体外へ排出されるため、その便は主に水様便というサラサラの水状態か(色はもちろん茶色だったり)、またはドロドロの泥状便です(要は水分を完全に吸収し切っていないため、固形状態ではない~いわゆる下痢みたいな感じです)。

この回腸ストーマ/小腸の人工肛門は右のおなかあたり、向かっておへその左サイドに現出しているのだけど、その人工肛門(梅干しみたいな子)から排出される便を受け止めるのがストーマパウチという、いわゆる「袋」です。おなかにジップロックみたいなモンがぶら下がっていると思ってください、その中に便が密やかに、時に音をたてて(おなら的に)溜まっていくというわけです。

実はこの回腸ストーマというもののおかげで僕は一命を取り留めたといっても差し支えないのだけれど、しかしその管理はある意味かなり厄介で、僕の場合は肌が極端に弱いため、その排出される便の影響でストーマ周りは真っ赤っかの肌荒れ状態(ヒリヒリです)。そして僕は人より便量がとても多いそうで(1日2リットル。普通の人は1リットルだそうです)、入院中もこの件であれこれ指摘されたのだけど、自分でコントロール出来ないのだから仕方ない。そしてそれは10分もすればパウチの半分弱くらいにドロドロの便が溜まってしまっているので、質量としては結構重い。
重いとどうなるかというと、おなかに張り付けたパウチがその便の重みで引っ張られる為、おなかからパウチが外れるんじゃないかという恐怖心に常に駆られる(それと見た目も正直言えば汚い。自身のモノだから僕はそれほど感じはしないけれど、他人には到底見せられたものではないでしょう)。
いずれにせよ、その便の量や様子を見ながら、パウチ内に溜まった便をトイレに流します。しかし問題はお仕事で外出中に公共のトイレに入れなかったらどうするか(または見つけられなかったら)。
そう、その溜まっている便がふいに漏れ出てしまい、服やズボンが汚物まみれになったら。または電車などの公共交通機関内でパウチが外れて、電車内を汚物で汚してしまい、悪臭を充満させてしまったら、、、。そんな想像をしては恐怖心に慄き(おののき)、外出など到底する気にならなくなるのだ。

そうしてそんなことばかり考えたりするうちに。。。ふむ、正直に言おう、一人でいるとうっすら“うつ状態”に陥っているのではないかと感じる時がある。

まずい、このままでは大いにまずい。このメンタル問題を解消するにはどうすればいいか。答えはいい加減慣れるか、またはいち早くこのストーマを閉鎖していただき(元に戻し)、通常の大腸~肛門からの便通にしていただくことである。後者の場合は病院にお願いするしかない。

もちろん治療箇所たる吻合した大腸の状態が良好であることが必須であるし、早くストーマを閉鎖したせいで、便が吻合箇所を通過した際に離開してしまい、便がおなかに溢れてしまったら(腹膜炎とか)どえらいことだ。

今のところ、年明け(術後3か月)をメドにその閉鎖手術を行うらしいのだけど、あと2か月半もの間、この不自由な生活には耐えられそうもなく、早期閉鎖(1か月とか2か月)をした人などの情報を一生懸命探すのだが、そうした症例もまた極めて少なく、多くが公表もされていないようだ。

何とかいう医療業界のシンポジウムの資料も目を皿にして読み漁るのだが、ある医療機関でも「この人工肛門閉鎖までの期間は患者にとっては大きな関心事であるがその割に報告は少ない」という記述は見つけた。

そうなのだ、せっかちな僕は術後1か月経過したのだから、もう人工肛門を終了してもらってもいいんじゃないかな~と思っているのだけれど、果たしてどうなるか。次回、術後1か月を迎えての外来診療で担当医師の先生とお話をする機会があると思うのでお願いしてみようと思う。
もちろん「ダメ!」といわれるかもしれないし、「じゃあ1か月前倒しでやってみようか?」と判断してくれるかもしれない。こればかりは医師の先生の判断になるので僕にはわからない。

これを書いている今、こうした思いを抱えている同じ境遇の人にとっての一つの解や目安になればよいと思っているし、また忘れっぽい自身への備忘録として書いてみた次第です。 

この相談結果はまた改めてお知らせしようと思います。ニッチな内容過ぎて申し訳なく思うけど、こんなこと書いている人少ないんよね。