出来うることは全力で(出来るだけ)、なかなか難しいことであっても何らかの道筋は見つけるような努力はしています(あくまで誠実に)。
しかしご相談いただいた内容によっては縦にしても横にしてみても、どうひっくり返ってもムリなことはあります(僕の力・能力では)。しかしそんなときでも出来るだけ即答は避け、決して考えているフリではなく、かつゼロ回答ではない、ほんのわずかな妥協点を見つけるようにしてみます(それがご相談者にとって意味を為さないことであっても)。
またこの話題で大変しつこいようですが、本日僕の疾患治療における手術後1か月経過後の外来診療に赴いてきました。
ポイントは題目の通り、回腸ストーマ(一時的人工肛門)の閉鎖手術の時期について。
主治医のドクターと久しぶりの面談。
『その後どうですか?ねー、入院中は色々大変だったね』とにこやかに声をかけていただく。
「おかげさまで疾患部位はすこぶる順調のようでかつての痛みはなく、また肝心の膀胱の不具合もなく、大変順調です。順調すぎて食べすぎてしまうくらい。本当に面倒を見ていただいて感謝です。」と心の底から御礼を述べる(もちろん一部開腹したと思われるキズ口は痛いし、不自由もハンパないがそんな愚痴は言いっこなしだ)。
「しかし一点だけ問題があり、ご相談したいことがありまして・・・。」といよいよ切り出してみた。
『ん?なに』とドクター。
「実は性格的なものもあり(几帳面)、かつ便量が相変わらず多いのでストーマの管理(便の廃棄)がいつも気になってしまい、かつ仕事もまだ現役なので出先などでの不自由に本当に困っています。」
「何とか、ストーマ閉鎖手術の時期を少しでも前倒しにしていただくことは出来ないでしょうか。」
『そうだよね、大変だよね。でも吻合箇所を以前チェックしたときに問題はなかったのだけど、すこーしだけ生々しい様子が気になるんだよね。
だから万一早く閉鎖したはいいけど、吻合箇所に不具合が出たらお互いに「あちゃー」てことになったら本当に残念だからね~』と考えこむドクター。
真剣な眼差しで圧をかける僕。
『OK!そうしたら年明けの予定だったものを年末の最終週に手術してみようか。ほんのわずかかもしれないけど、2週間くらいは前倒しに出来るから。それならどう?』
ここで申し上げたいのは、この主治医のドクターの関心するところ。冒頭のゼロ回答ではなく、わずかでも患者の意を汲み、ダメ!って一蹴しないところ。
入院前から入院中もそのような判断をしていただいたことが多々あったのだ。だからこのドクターを信頼している。
きっとドクターにとってはあまりこの閉鎖手術を早い時期に実施してしまうと、きっと院内で色々ありそうで(たぶん指針とかあるのかな)、それをおして、そして間を取って術後3か月ギリギリ手前を提示していただいたのだと思う。
そこまで汲んでいただいたのなら、これ以上主張することは失礼にあたる。12月最終週での入院+手術で納得したわけです。もちろんその前に大腸吻合部の治癒状況を確認するために「造影剤のCT」と「CF(大腸内視鏡)」を行う。もちろん良好な状態であることが大前提の条件である。
結局、僕の今の一番の関心事=回腸ストーマの閉鎖術は術後3か月弱くらいの年末に実施する予定と相成ったわけです。こうして目標地点が出来たこと、それまでガマンすることという目標が出来たことで、胸の内が少しだけすっきりした。あとは泣こうが喚こうがどうにもならないのだから、あと2か月のこの人工肛門生活を大事に、そしてここまでくよくよしていた不自由生活をいかに有意義に過ごせるか、知恵と工夫で乗り切ってみることにしよう。
