2014年9月12日金曜日

亀戸

私は足立区を拠点として、現在の妻と結婚してから早いもので20年になる。たぶん浮気らしきことは一度もしていないはずだけど、貧乏暮らしが長いもので到底立派な亭主とは言い難い。

一方江東区亀戸が生まれ故郷の私は、高校卒業までの18年間をここ亀戸で過ごしたわけです。
(間もなく50歳になろうとしている私、計算上そこに生まれる空白の10年に何をしていたかはまあ良いでしょう)

そんな折、色々色々色々・・・・あって近所に住まう実母(74歳)が唐突に「死ぬなら生まれ故郷の亀戸で死にたい、、、亀戸に帰りたい!」と言い出した。
基本的にネガティブで欲の薄い母。
亡くなった父の後ろでひっそりと生きてきた母のこと、この希望はよほどのことと思い、お金はないけど出来るだけの事をしようと思い、早速亀戸でアパート等の物件探し。
色々情報をかき集め、よさげなところをいくつかピックアップ。不動産屋との同行よりも前に現地の視察を独自にしておこうと、久しぶりの亀戸散策。
路地から路地を抜け、小中の同級生の家の横をすり抜け、目的地へと地図も見ずにズンズンと突き進む僕(ちなみにここ数週間、体調最悪の病院通いの僕であった為、日曜日にも関わらず家内も付き合ってくれた・ありがとう)。

話を元に戻そう。
既に足立区で20年近く住んでいるのである。でも近所のスーパーに行くのさえ、時々道を間違えるし、ふと来たこともないような見知らぬ街に出ることもしばしばである。

それが亀戸に戻った途端、もちろん狭い土地とはいえ数年に一度来るか来ないかの場所でこのサクサク感はいったい・・・。
小さいころ(若い頃)にインプットした情報は何故にこうも忘れずにいられるのか。そして老いるとともにホントにモノ覚えが悪いったらありゃしない。

友人の水野君が10代の頃から歌っているDeep Purpleの「Burn」て曲ならスラスラ歌えるのに、最近の曲は覚えるのにしごく苦労するという。

亀戸の土地・地図が頭の中で活き活きと浮かび上がってくる。
脳とは不思議なものです。

そんなちょっとした出来事でした。